何の為に 人生の座標軸

 普段感じたことを雑記にしたり、読んだ本のレビューをしようと思います。関心のある分野はコンピュータから宗教まで! 山口県山口市在住(出身:同県下関市)  1969年生まれ  IT部署に勤める会社員  子育て真っ最中!猫2匹同居

タグ: 津波

 今日は山口市民文化大学(http://www.bunka-daigaku.com/)の第2回の講義、田原総一郎氏の「時代を読む」という講演を聞きに行ってきました。第1回目は姜尚中氏の講演(http://goodday.doorblog.jp/archives/65547066.html)で、振り返って思うと、日曜日の朝10時の政治番組の新旧の顔ぶれという不思議な結果になっていました。これは講演が終わってから気がつきました。

 姜尚中さんの講演も4月2日と3.11の東日本大震災のあとということで、予定されていたテーマとは違う内容になりました。田原氏の「時代を読む」という題目も大まかにはテーマに沿っていますが、多くははやり3.11の地震、津波、原子力災害のことを語られました。

 以下はメモからおこした内容です。
・今回の災害は文明への過信ということへの痛烈な警告という要素もあったのではないか?
・特に原子力は油断をしていた部分があるのでは。本来、原子力は危険なものである。日本においては原子力はしばらく無理だろう。6月にサミットがあるが、脱原子力とはならない、原子炉がフランス製かアメリカ製かというような話になるだろう。日本では感情的に原子力は難しいが・・・。
・フランスのサルコジ大統領はなぜ日本に来たか?アメリカ型の原子炉はダメだろうとフランス製の原子炉を売り込みにきた。その前に中国に行っている。中国に原子炉を売るため。
・原子力の災害は、まだ続いている。東京電力が復旧の工程表で6~9ヶ月で冷温停止といっているが、東京電力幹部にも聞いたが、6~9ヶ月というのは、つまりは「わからない」ということだ。
・今治のタオルや有田焼が海外で売れなくなっている。福島から遠く離れているが、放射能に汚染されていると思われているからだ。
・今回の震災で失われた財産は16~25兆円。これは原子力災害を含んでいない。30兆にはなる。
・国が16兆円は復興に予算を使う。つまり16兆円の需要が発生する(今までの不況は需要不足の面がある)
・国は歳入が41兆円で歳出が91兆円。不足をしている部分はつまり借金だ。
・復興のお金の使い方で景気が良くなる可能性がある。政治が大事。
・震災の前に感じていた「閉塞感」というのは、社会が安定していて、これ以上成長できにくいときに感じる。つまりは幸せな状況。被災地には閉塞感はない。
・朝鮮特需の時、日本は大きく成長した。うまくやらないと海外が震災の特需を持っていってしまうかも。政治が大事。
・田舎で作った電気を東京に送るというのも1極集中の弊害。東京に原子力発電所が作れるようであれば、安心して原子力発電を作れるような状況になるだろう。
・1990年は日本の成長率は世界一であった。今では27位である。また、一人当たりのGDPも2000年には3位であったが、現在は28位である。大企業にやる気がない。
・日本は今、いい状態にある。昔は侵略戦争で①現地の安い人②現地の資源③現地のマーケットを奪い取ってきた(どこの侵略戦争も同じ)。日本は戦争をせずに、現地の安い人件費、資源、マーケットを取得してきた。
・ドコモのiモード、NHKのハイビジョンなど優れた技術はあるが、世界を巻き込むとか標準にするのは、日本は苦手。
・3.11以前、実は少し経済が回復していた。これは主にアジア輸出。日本の中小企業はなかなか海外に出て行かない。
・「込み合いますので満州へ」というポスターがあった。当時の人口は6000万人くらい。今は、超過密。
・日本はよくなる(政治がよければ)
・世界銀行のブラックさんを巻き込んで、新日鉄(?)の全身の八幡製鉄所などは、お金を借りて戦後の復興をしていった。(京都の祇園で・・・)

 質疑応答の時間があったので、私も質問をしてみた。

私「ジャーナリズムについて質問します。朝生やサンプロで生放送を放送を改革してこられた田原さんですが、3.11ではツイッターやユーストリーム、ニコニコ動画などの新しいソーシャルメディア・インターネットメディアが出てきた。今のメディアがこれに変わるまでいかなくても、補強(バックアップ)する関係になるか?」

田原「なる。今回も原子力の災害の報道も遅かった。既存のメディアはいろんなものに縛られているが、ユーストリームやニコニコ動画にはそれがない自由だ。また、エジプトの革命もツイッターやフェースブックでおきた。ツイッターなど誰でも情報が発信できる」

 要旨はこんな感じでした。また、注目の菅内閣のことですが、田原氏の読みでは、ゴールデンウィークにおそらく参院で問責決議が可決されるだろうと。過去、問責決議をされた人、されそうになった人はみんな辞めている。菅さんはネバルだろうが・・・。

 最後に感想を。田原さんはテレビでみるとおり、ポッドキャストで聞くとおりの印象でした。政治家相手にはズバッと斬りこみますが、目をみると優しさがある。今回も20歳の女性が若者の政治参加について質問をして、斬り返しはされていましたが、それでも言葉に温かみがあると感じました。

 前回の朝生では、少し斬り方が甘かったというか原子力推進派が偏っていたと思いました。次回はバランスの取れた出演者で、「日本のエネルギー政策はどうなる?どうだ!」とがんばって欲しいです。

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 3.11の東日本大震災による福島第一(第二)原子力発電所の事故、放射能漏れで、東京電力は企業としての危機を向かえている。今日、報道があった半径30km圏内の世帯への補償金仮払いだけで500億円であるし、まだ原子力発電所の事故自体が収束方向に向かっておらず、時間軸でどこまで継続するのか、土壌や海洋がどれだけ汚染されているのかもわかっていない。農業や漁業、休業補償などを含めると、いくらになるのか、東京電力もまだ算定していないとのことである。識者は仮払い500億円の2桁多い数兆円規模になるのではないかと行っていた。さらにはこれに加え、原子炉の廃炉の費用、震災の復旧の費用などもろもろの費用が膨らむだろう。

 東京電力は経営的には優良な企業で、ムーディーズの格付けも「A1」と高く、これが現在は3段階下げた「Baa1」という格付けになった(3月31日格下げ)このあたりも政府の保証が期待されるので、ここにおさまっていると、私は見ている。
 株価も2,121円から一旦は380円まで落ちたが、現在は少し戻して、額面の500円のあたりを推移している。時価総額にすれば、1/4が失われたことになる。

 枝野官房長官をはじめ政府の閣僚が「一義的には東京電力に責任がある・・・」というので、株価はその影響を受けているようである。また、政府の中でも一時国有化の話が漏れてきたり、最近では海江田経済産業大臣あたりが、東京電力は民間企業として存続させ、その営業原資を補償にあてさせるなどの話が出ているようである。

 このストーリーでは①東京電力が補償する(1200億円までは国が補償)②東京電力では補償できないので、国が肩代わりする③国が肩代わりするということは公的資金を投入する(どうするかは?)しかし、国有化は行わない。ここで民間企業に公的資金を投入することに、国民の理解が得られるかという問題がある。東京電力も合理化(人員削減)すると、発表していたが、インフラ産業は合理化できる人数も限られてくる。

 ところで、以下のような法律がある。

 原子力損害の賠償に関する法律
無過失責任、責任の集中等)
第三条  原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により原子力損害を与えたときは、当該原子炉の運転等に係る原子力事業者がその損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。


 原子力の災害は、原子力事業者がその賠償責任を負うが、但し書きの規程で、「その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない」 としている。枝野氏は、この但し書きを否定したのであるが、今回の東日本大震災は異常に巨大な天変地異に含めても良いのではないかと思っている。

 福島第一原子力発電所が想定外の地震・津波に襲われたことは事実であるし、設計が甘かったのではないかといえば、否定をすることはできない。しかし、東京電力は原子力発電所を建設することを国の審査を受けて、許可された上で建設している。また、何年に1回かは定期検査で国の検査を受けている。また、国も原子力保安官を現地に常駐させているわけだ。また、プルサーマルが問題になるが、これも国の審査を受けているし、耐用年数を超えて運転することも国の許可を得ている。原子力は常に国の審査・監督の下に行われているわけである。また、日本という国が自民党の時代も民主党になってからも、原子力をエネルギー政策の柱として、推進してきたわけだから、これを一事業者の責任とするのは、あまりにも無責任ではないか?

 想定外だったのは原子力発電所だけではない。津波に襲われた各地も、防波堤の設計以上の津波だったから、カバーできなかったのであって、想定外は原子力発電所に限ったことではない。津波では、すでに尊い人命が失われているのであるから、防波堤の責任というのも問われてもおかしくない。これを想定外と切り捨てるのであれば、原子力もどうように免罪にするべきだ。

 原子力発電所の地震の設計(想定)というのは、国も認めているからである。

 たとえば、東京電力が定められたルールを逸脱して、原子力発電所を運転していて、そこに地震・津波がきたのであれば、東京電力の責任だろう。国の許可を得たルール運転しているのであれば、設計を許可した国も応分の責任をとるべきだろう。また、法の解釈で巨大な天災地変が隕石の落下だとはどこに書いてあるのだろう。

 「一義的には東京電力に責任があり・・・」から

「原子力発電所の事業者としての東京電力には責任があるが、当該原子力発電所の設計・運転・監督をしてきた国にも応分の責任があるので、詳細の分担は今後の話であるが、東京電力と国で、十分な補償を行っていく覚悟である」

「日本のエネルギー政策の柱として原子力を中心に推進を行ってきたが、今回の福島の原子力災害を踏まえ、国として必要な政策の見直しを行っていくことを検討する」

 くらいにしてほしい

 今日から山口市民文化大学が開講しました。全8回で各界の著名人の講演を聴くというものです。姜 尚中氏、田原 総一朗氏、舞の海 秀平氏、金 美齢氏、石破 茂氏、吉川 敏一氏、平林 都氏、河内家 菊水丸氏が講師陣である。
 山口市民大学のホームページhttp://www.bunka-daigaku.com/)参照のこと。

 今日は第1回目の姜尚中氏の講演であり、テーマは「感動する力」であった。しかし、3.11の東日本大震災もあり、内容は津波のことや原子力のこと、被災地のことを避けて語ることはできなかった。

 メモから講演の内容を振り返ります。

・3/28から震災被害のあった南相馬市に2泊3日で取材に行ってきた。
・高さがほんの2mの差で生死の分かれ目があると感じた。上の人は無事で、2m下の人は全滅という。
・現在、1000から2000体に遺体が避難区域にあるが、遺体に付着した放射線が高く、回収できなかったり、土葬をすれば土壌汚染なり、そんな状況にある。
・このような状況の人に「がんばれ」というのは酷な話である。文学や芸術、音楽は、今、このような人には必要ない。今、必要なのは水や食料、燃料という生きるために必要なものである。文学や芸術、音楽が必要になるのは、もう少し先。
・今、盛んに「国難」という言葉を使っているが、「民難」ではないか(趣旨は日本国全体の難ではなく、民(たみ)の難儀という意味?)
・このようなときに人間の浅ましさがでる。水の買占めなど。東京で使う電気を福島で原子力発電で作っていることなど。
・相場市長は避難をしない篭城宣言をした。歩いて避難できる人がいる一方で、高齢や病気などで思うように避難できない人がいるから。
・人間は極限状態になると感情がなくなり、涙もでないものだ。この感情が戻ったときに、どうなるのかというのが大切だ。
・デューラーという画家が自画像を描いている。この時代に自画像を書く人は少なかった。鏡に映った自分を書いているのであるが、それは自分のアイデンティティを表現していることである。右では、自分は画家であるというアイデンティティを示している。(デューラはうつであった)
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・3.11で世の中は変化し、日本の戦後は終わったといえるのではないか?
・明るいものだけでなく、暗いものを安直でない「希望」見えてくるのではないか?それに芸術とか文学が活きてくるのではないか。
・東京は夜の町も人が少なくゴーストタウンのようなこともある自粛だけではダメである。
・瓦礫の下には、団欒があった。
・今こそ、宗教家が被災地へ行くべきではないか。
・絵は何をしろと具体的にはいわないが、人の心を変化させる。
・今、「祈り」が必要である。人間は無力である。
・原子力はある意味神の領域で、触れてはならなかったものなのかも知れない。科学、技術への楽観的な信仰がまねいた。
・3.11で世界を見る目が変わる。その状況を受け止める力が「感動する力」である。
・人(ひと)はパンのみにて生くる者に非(あら) 。人間は悩むことに価値がある。
・今の報道は科学的事実を伝えてはいるが「情のフィルター」を通しておらず伝わってくるものがない。枝野氏はよく知っているが、翻訳をして伝えないといけない。よらしむべし、しらしむべからずではダメ
・人間の生き死に対して、政治家や科学者の言葉がうすっぺらである。
・非常時に人間の本性が見えてくる。良い面、悪い面。
・プルトニウムなど自然界にないものを作ってしまった。わからないものをわかったかのように扱ってきた。
・3.11以降、わからないものに向き合う時代になる。「なぜ」という根源的な質問に、答えがないことにどう向かうか。
・日本の教育も見直さないといけない。人間力、情を芸術を通して。その情報が共有できれば、「絆」である。
・被災地では、食べるとか人間が生きるために必要にしているものが、その後に情が必要になる(ちょっと不正確)
・戦後、かっての世界(戦前)がかわったように、3.11以降、新しい世界が始まる。

 メモをおこしていますが、不正確な部分があることをご了承ください。

 日経ビジネスのサイトの記事『サービス業を破綻から救え-「消費の自粛」という第4の災害-』(http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110322/219080/)を読みました。

 今、日本は、地震、津波、原子力という3つの災害が起きていると。そして、もう一つの災害がおきていると。それは「消費の自粛」であると。

 一つは夜の飲食街、それから旅館業など。首都圏では計画停電の影響もあるだろうし、今、こういう状況であるから、ゆっくり旅行にいく気分にならないというのもあるようだ。この記事によれば、サービス業は日本人の雇用の7割を占めているとのことである。(私の実感にはないが)このサービス業の衰退による経済や雇用の影響は、地域の経済に打撃を与えるというのである。

 3月23日の内閣府の試算によれば、「直接的な被害額が16兆~25兆円」、「GDPが0.2~0.5%程度押し下げられる」とのことである。ただし、この試算には原子力発電所の事故の影響や計画停電は含まれていない。

 私は震災の一週間前に大阪のUSJなどに遊びに行ったのですが、3.11に震災があったら、さすがに12日、13日と旅行には行かなかったと思います。気が引けるという感じです。また、先週の金曜日に嫁から焼肉を食べに行きたいと携帯メールが入ったのですが、やはり気が引けるという理由で断りました。

 この記事は、「消費の自粛」について、こんなことを言っている。(一部、言い換えています)

 震災地以外の人は、サービスを消費しよう。その代わり、支払いのときに一定額を寄付しよう。旅行代理店や飲食店などは料金の中に震災のチャリティーを含ませるプランを作るなど、利用者が負い目を感じないような工夫をしようということである。

 今日のニュースで東京ディズニーランドは電力消費の関係から当分営業できないとのことである。また、プロ野球もナイターは、東京電力・東北電力エリアではやらないそうである。また、計画停電があるので、飲食店なども通常通りの営業はできないだろう。
 50Hzのエリアの消費の落ち込みというのは、計画停電の影響でしばらく回復しないだろう。また、電力需要が増える夏場には、今回の計画停電に含まれなかった東京23区の一部も停電をしないと供給力が不足するとのことである。

 福島原子力発電所から距離も離れている。電力不足の直接の影響がない西日本の60Hzエリアは、まさに「消費の自粛」の影響が主になる。これは正しく伝えないと誤解を生むのであるが、「60Hzエリアから50Hzエリアの電力の融通は100万キロワットが上限であるので、60Hzエリアの節電は実際には意味がない」ということである。節電、省エネは環境問題・資源から重要な関心事項ではあるが、50Hzエリアの電力不足の解消には意味がないということである。

 この電力不足解消に協力ができないという事実を上手に伝えて、電力消費の自粛による「消費の自粛」は救いたい。

 しかし、自分の問題として、まだ大人数で宴会をしようという気にはならない。家族で焼肉くらいの外食は、そろそろ出来そうだなとは思うが・・・。また、すずめの涙なのですが、コンビニで買い物をしたら、おつりを小額なのですが、募金したりしています。

 本当に社会の「消費の自粛」を論じる前に、自分の「消費の自粛」のマインドを解消しなければなりません。

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