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 普段感じたことを雑記にしたり、読んだ本のレビューをしようと思います。関心のある分野はコンピュータから宗教まで! 山口県山口市在住(出身:同県下関市)  1969年生まれ  IT部署に勤める会社員  子育て真っ最中!猫2匹同居

タグ: ノルウェーの森

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芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか―擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書)芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか―擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書)
著者:市川 真人
幻冬舎(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
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 「芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったのか」という疑問のために読みました。

 まず、「芥川賞」は新人に与えられる賞であること。新人の時期に候補作にあがらいと賞されない仕組みがあります。あとは、そのときの時代の風のようなものでしょうか・・・。

 村上春樹でいえば、新人期の作品は「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」です。第81回(昭和54年/1979年上半期)に「風の歌を聴け」が、第83回(昭和55年/1980年上半期)に「1973年のピンボール」が候補作にあがっています。(芥川賞のすべて・のようなもの

 時代的背景として、この時代にはアメリカ的なものが好まれなかった、審査員が受け入れられなかったというものがあるようです。

 しかし、村上春樹が日本を代表する純文学の小説家であることは間違いありません。谷崎潤一郎賞の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 」などは、「ノルウェーの森」や「風の歌を聴けシリーズ」とは違った世界観です。

 最後にこの本の書評ですが、結論として、芥川賞が新人賞であること、当時アメリカ的なものが受け入れがたい背景があったということを延々と説明しているので、私の方は飽きてしまいました。文学的には意味のある本であると思うし、深い読み方も出来るとは思うのですが・・・。

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ノルウェイの森 上 (講談社文庫)ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
著者:村上 春樹
講談社(2004-09-15)
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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
著者:村上 春樹
講談社(2004-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
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 ノルウェーの森を観てきました。仕事が終わってから、18:45の回に行きました。今日が公開最終日でした。

 感想を一言でいうならば「詩的な映画」でした。ノルウェーの森の世界観は映像化できたと思います。

 しかし、私のように20年も昔に原作本を読んだ者には、完全な映画化というのが難しいというのがよくわかります。まず、第一人称の「僕」で語られるストーリーを第三者の目という映像で表現することの難しさです。

 あとは映画の中に少しだけ出てくるエピソードのような映像。たとえば「突撃隊」。これも原作を読んだ者以外は、意味がわからないでしょう。

 最後にレイコさんと交わることで整理がされるのですが、原作本ではレイコさんの存在がもっと大きかった気がします。

 20代の恋愛至上主義を思い出しました。恋愛というものが、自分の中の価値観の大きな部分をしめていた頃を懐かしく感じました。

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