何の為に 人生の座標軸

 普段感じたことを雑記にしたり、読んだ本のレビューをしようと思います。関心のある分野はコンピュータから宗教まで! 山口県山口市在住(出身:同県下関市)  1969年生まれ  IT部署に勤める会社員  子育て真っ最中!猫2匹同居

カテゴリ : 本


  「原発危機 官邸からの証言(福山哲郎)」を読みました。当時、福山官房副長官であった福山氏が、官邸内部からみた福島原発事故、東日本大震災のようすを書いた本である。
各事故調の報告書があるなか、官邸の当事者からのレポートというのは、意味がある。

 本で書かれている内容で、官邸になかなか正しい情報が集まらずに、限られた情報のなかで政策が決定されていたこと。東電に対策本部を移した辺りの話も、なるほどなと思う。
もちろん、だから官邸に免罪符があるわけではない。

 こういうレポートは各当事者が自己弁護だけではない形で、福島から見た真実、原子力発電所から見た真実、東電本店から見た真実と、どんどん出てくればよいと思う。

 東日本大震災、福島原発事故という事実は一つであっても、被災者の真実、立地地域の真実はそれぞれ違う。

  そんな真実と事実の受け止め、というのがメリットもデメリットも共有する日本の国家の行く末を決めて行くと思のだが。

 田原総一郎の「緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす」という本を読みました。デジタル的な教育、具体的にはiPad一つで教科書がたくさん入る。マルチメディアになる、そんな話なのかと思いましたが、実際には戦後から今日に至るまでの学校教育全体のことが書かれています。

 教育というのは、結局は教師と生徒のコミュニケーションである。学科を教えることだけが、教育ではない。単なるデジタル化であれば、教育の場というのは不要になるが、人間関係、地域との関係、社会との関係を学ぶには、学校教育というものが大事であるということを思いました。

 しかし、教育の中にデジタル機器が入ってくるのは、テクノロジーの進歩からいって、仕方がないでしょう。また、そういうICTの使い方を教えるのも教育になるでしょう。

 「人間らしく」とか「教養」とか「道徳」、「公(おおや)」というのがキーワードだと思いました。


緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす

緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす
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 田原総一郎氏がサンデープロジェクトを終了するまでの21年間の舞台裏を書いた本です。

 面白いと思ったのは、事件・問題の「当事者を必ず出演させる」、「欠席裁判はしない」という方針。あれだけ、突っ込まれれば、政治かも出演をしたがらなくなるだろうと思うのですが、それでも出演をしていたというマジックは、この公平性とスタッフの熱意だと思いました。

 この21年を振り返ると、脳裏に場面がよみがえってくるところもありました。しかし、もう小泉さんの時代から、そんなに時間が流れたのかという不思議な感覚があります。

 「朝まで生テレビ」、「サンデープロジェクト」というのは、生放送という仕組みを使って、田原総一郎が当事者の姿を議論・討論で明かしていく。そして、それが時には政局になったり、放送後のお昼のニュースになったりしてきた。

 なぜ、サンデープロジェクトが2010年3月で終了したのか?本書の最後のところに触れているが、会食の場でテレビ朝日の君和田社長が田原さんに告げたようで、テレビ朝日の役員が「社長がこんなに腰を低くして・・・」と間に入ってきたので、問う気もなくなり、田原氏は理由を知らないそうである。
 この件で、インターネットを検索してみると高野孟のブログ「サンプロが終わって何が残るのか? (高野孟の「極私的情報曼荼羅」)」という記事に、朝日新聞というキーワード、君和田社長自信が嫌っていたという言葉が出てくる。もしかすれば「タブー」に触れたのかも知れない。

 ちょうど、3.11の地震、津波、原発の報道がされている。特に原発については、現在も災害が進行しているという異常な事態である。その中で政府・東電・マスコミの発表が「遅い」、「透明でない」、「過小評価」、「(視聴者が)判断に足る情報がない」という意見が出ている。
 それを補足するかのようにインターネットの動画配信サイトであるユーストリームやニコニコ動画が、編集なしの記者会見を生放送してみたり、テレビ局が自主規制で出すことができない反原子力派の学者の対談などを放送している。田原氏もそのようなメディアに出ている。
 また、ツイッターなどでも、いろいろな立場の人の意見を拾うことができる。田原氏も「@namatahara」で登録されており、フォロアーが2万5千人になっている。

 「サンデープロジェクト」の終わりは、テレビ局の限界という象徴かもしれない。スポンサー(広告)のあるテレビ局では、どうしても報道に自主規制が入るのだろう。新聞もそういう面がある。今回、不思議に思ったのは、民放よりもNHKの方が切り込んだことである。
 一方、スポンサーのない(?)インターネットメディアは自由度が高い。フリージャーナリストの活躍もすごい。今回は上杉隆、岩上安身など自由報道協会の面子の活躍が目立つ。

 しかし、メディアというのは、良い面も悪い面も持ち合わせている。今回、マスメディアが自主規制をしたのは悪い面だ。しかし、説明がわかりやすいかどうか、幅広い地域や年齢層に情報をいきわたらせるというところでは、テレビの力はすごい。
 インターネットは確かに「早く」、「多様な」、「少数の意見」も見ることができる。しかし、その情報が正しい情報なのか、読み解く力、リテラシーが必要になるし、テレビのように広く知らしめる力は現在のところは持っていない。(ただし、ツイッターで革命が起きるくらいの力はある)

 また、ニコニコ動画の記者会見を一般人が2時間半見るというのは、つらい。確かに一次情報に触れることが出来るというのはすごいことだが、「編集」や「要約」が欲しいと感じた。記者会見を動画でアーカイブして、フリーのプロ編集者が編集を行い、一次情報が検証可能な状態でハイライトの動画を公開する。あるいは、テキストにして公開するということはできないだろうか。

 新しいインターネットなどのメディア空間に、第2の田原総一郎と呼べるような人が現れるのだろうか?現れるとしれば、それは上杉隆、岩上安身といったフリージャーナリストなのか。プロ以外のジャーナリズムが現れるのか。今回の3.11の衝撃は報道のあり方も問うているように感じる。

 田原総一郎氏の講演で紹介した山口市民文化大学の際に会場で購入した本でした。サインをいただきました。
今だから言える日本政治の「タブー」
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 この本も少々読むのに時間を要しました。考えることを考える本だから難しい。

 何点か記録を
・相談とは根本的には「考え方」ついて問うもの。答えを期待するのではない。
・ホームレスのような人、逆説的には働かなくても生きていける理想の人。高等遊民と夏目漱石はいった。旅館で職業の欄に「無職」と書くと、今日は客筋がいいねと、大金持ちの扱いだった。
・アリで働くのは2割である。ならその2割を取り出すと、その中でも働くのは2割である。
・自分の考えが100%正しいと思うな。せいぜい60~70%。
・文章問題のテストで「筆者の言いたいことはなんでしょう?」と。でも、答えを見て筆者はそんなことを言いたいわけではないと。
・日本語というのは音ではなく、文字の言語である。
・カオス理論とフラクタル理論。
・「○○らしさ」というのはルールである。

超バカの壁 (新潮新書 (149))

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夜回り先生50のアドバイス 子育てのツボ夜回り先生50のアドバイス 子育てのツボ
著者:水谷 修
日本評論社(2010-11-13)
販売元:Amazon.co.jp
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 読みやすい本で、書かれていることも納得できる本でした。

 印象に残ったことを何点かメモ

・子供とアウトドアをしましょう。子供に汚れるとか、クタクタになる体験が不足しています。アウトドア派の子供の非行は少ないです。

・子供の時間で過ごす時を作りましょう。現代の子供はスケジュールで忙しいです。

・畳の部屋から洋室へ。だからこそ、たまには川の字になって家族で寝ましょう。

・死のリアリティを体験させるのも親の役割です。近親者の死やペットの死でも。

・「成績があがったらゲームを買ってあげる」などの約束をしないように。ゲームを買ってあげたら、成績は下がるのだから。

・子供には見合う小遣いを持たせましょう。祖父母のお年玉が多いようであれば、減らしてもらいましょう。

・もし、叱ってしまったあとは、声をかけるなどフォローをしましょう。「叱り捨て」だけはしないように。

・親同士の集まりに子供も出しましょう。大人同士の付き合いを見て、子供が学ぶところは多いです。

・一日30個は褒めましょう。

・家族一緒の時間を大事にしましょう。テレビを見ながら食事など、「ながら」をやめましょう。

・ニュースをみて、子供と話しましょう。悲しいニュースだねとか。わるいことだねとか。子供が「正義」を学ぶチャンスです。

・夜の繁華街に、朝、子供を連れて行きましょう。繁華街がいかに汚いかがわかります。夜のネオンは仮の姿。

・家族旅行をしたときに、「教科書で学んだ・・・」みたいなリンクをさせましょう。教養は人の心をやわらかくします。

 子育てというのは、親になった以上、逃れられない「親の責任」である。

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