今日(7月14日)、山口市民会館で山口市民文化大学の講座がありました。今回は、筑前琵琶奏者の上原まりさんを講師に招き「平家物語の光と影」という演題でした。上原まりさんは筑前琵琶師範の娘として生まれ、学生時代には琵琶の全国コンクールで3位入賞。その後、宝塚に入り、ベルサイユのバラのマリー・アントアネット役などをされ、宝塚引退後は、筑前琵琶の奏者として活躍されているとのことでした。ご自身曰く、平清盛の大ファンだそうです。

 私は琵琶という楽器を生で演奏しているのを始めてみました。木製で見えない中が空洞になっているようで、四弦の楽器です。もともと琵琶は、大月氏国(イラン・ペルシャ)で生まれた楽器で、その名残で「三日月」の印が、どの琵琶にもあるとのことです(トルコの国旗?)。琵琶には「楽琵琶」、「盲僧琵琶」というのがあるそうで、楽琵琶は今でも宮中で使われるそうです。下は、楽琵琶の参考動画。


 盲僧琵琶は僧がお経を読み上げるときに、バックで演奏されるとのことです。

 この楽琵琶と盲僧琵琶の良いとこ取りをしたのが「平家琵琶」ということで、平家琵琶は平家物語を語るときに弾かれるそうです。

 平家物語は始めは琵琶で語られ、それから書物になったとのことです。現代の琵琶は、薩摩琵琶、薩摩琵琶を小ぶりにした筑前琵琶があるとのことです。

 平家物語については、現時という勝者の目からみた話ということを聞きました。ですから、平家を悪者にしている部分があるというのは、納得できる話です。

 また、琵琶は女性を象徴しているようです。琴は男性を象徴しているとのことです。ですから、琴は女性が弾き、琵琶は男性が弾くことが多いと言われていました。

 「見るべき程の事をば見つ。(今はただ自害せん)」と平知盛のセリフをいわれました。壇ノ浦の決戦で源氏方に攻められ、海に沈む前に「見届けるものは、すべて見た」というのは、物語としては綺麗ですね。

 平家の話をすると「諸行無常」の無常観が残って淋しいのでということで、最後に「まほろば」を演奏されました。奈良の遷都でオーケストラと一緒に演奏されたそうです。

 楽器といえば、ギターとかキーボードとかありますが、日本に昔からある琴、三味線、尺八、そして今回の琵琶。そんな伝統の楽器があるのだなあと再認識をしました。